外資系で働くということ

外資5社、日系2社で働いてきた私が、外資って実際どうなの?日系との違いは?といったことをメインに、時に関西人独特のユーモアを交えて綴ります。

外資って出来ないとすぐクビになるイメージだけど、実際は?

 

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すぐにクビにはなりません。が、

あまりにパファーマンスの良くない社員は、PIPにかけられて、退職勧奨されます。PIPは外資の中でも比較的企業規模の大きな成熟した会社では導入されてますけど、規模の小さい会社ではPIPはあまりない印象です。(少なくとも私の在籍してきた会社ではそうでした。)

 

PIPとは、業務改善プログラムのこと(前回記事参照)。パフォーマンスの良くない社員に対し、上司との面談が設定され、目標、アクションプランを立てていきます。目標を達成出来ない、改善が見られないと、降格か退職勧奨されるものです。目標が達成できれば何も起きません。

 

PIPについては、外資系に関する本(※)にも書かれてますので、詳しく知りたい人はそちらをご参照ください。私は、実際PIPがどんな風に運用されてるのか?について書きたいと思います。

 

例えば、マネージャーは自分の部下に、毎年AからEまでの5段階評価をつけなければならないとします。マネージャーは下位10%にEをつけなければならず、Eがついた社員はPIPにかけられる決まりになっている会社もあります。

 

基本、外資実力主義なので、成果を上げてればその分評価してもらえます。が、PIPがたまに好き嫌い人事に活用されているケースもあるようです。

「営業職で、数値目標を達成しているのに、最も低い評価をつけられてPIPにかけられた」「到底達成できないような目標を立てさせられたり、面談の中で人格を否定するような発言をされ、それに耐えかねて辞めた」と某外資に勤める知人に聞きました。

 

何かこれって、日系企業の「追い出し部屋」と似てる気も・・・とふと思いました。

 

外資実力主義、とはいえ、上司に好かれているかもポイントになってきます。決してそんなに仕事が出来るわけではなくても、PIPにかけられない、リストラされない人もいるわけです。いくら外資とはいえ、やはり上司も人間。You don’t have to kiss his or her ass. でも最低限嫌われないようにすることが大事・・・

 

終身雇用制度も崩壊しつつあり、日系企業だってリストラする会社も増えてきています。日系で働く方も、外資っていう働き方も選択肢として検討してみてはどうでしょうか。

 

※「外資の流儀 生き残る会社の秘密」 (講談社現代新書) 新書 – 中澤一雄著 など。