外資系で働くということ

外資5社、日系2社で働いてきた私が、外資って実際どうなの?日系との違いは?といったことをメインに、時に関西人独特のユーモアを交えて綴ります。

自由な職場に憧れますか?~自分を律する大変さ~

弊社は自由だ。特に何時間働かないといけない、という決まりがない。在宅ワークも週の上限の範囲内で可能。ランチも休憩も別にいつ行こうが構わない。誰かからあれやれ、これやれ、と指示もされない。一応はフレックスタイムで朝10時までに来ることにはなってるが、インド人や中国人は普通に遅刻して来る…それに対しても誰も何も言わない。結果さえ出してれば、何時間働こうが関係ない。そもそも外資だと時差の関係で夜に家で仕事したりもするから朝何時に来い!というのがナンセンスだったりする。

 

こういう自由な環境だと、よほど意思が強くないとサボってしまう。そんなにあくせく働くこともないと思うが、ぐうたらし過ぎると自分はダメな人間だなって思えてくる。自由度が高いと、自分で自分を律さないといけないので案外それはそれできつい。

 

では、どうやって自分を律するのか?私がやっていることを書いてみました。

 

1.1時間仕事したら10分ほど好きなことをする。その繰り返し。

手元にはスマホもあり、会社のPCで好き放題ネットサーフィンしようと思えば出来る。悪魔の誘惑だらけ。私はやる気がないときは1-2時間仕事したら、10-15分はプライベートスマホを触り、また1-2時間仕事したら今度はコーヒー買いに行ったり、とにかくメリハリを付けるようにしている。前にアクセンチュア出身の先輩がこのやり方をやってたのを真似た。

 

2.金曜日に月曜日のやることリストを作る。

私は月曜日が一番やる気がないことが多いので、金曜日退社する前に、月曜日にやることリストを作るようにしている。月曜日は重い体に鞭打って会社までたどり着けば、リズムに乗るまではあまり何も考えずにリストに書かれたことをひたすらやればいい。これは前々職の部長がやっていたことを真似した。彼女の場合は、月曜日会社に来た瞬間からフルスロットルで仕事したいから、To doリストを作っていたのだと思う。

 

3.仕事は作業だと割り切る。仕事を作業レベルにブレークダウンして、やることリストを作る。

私の仕事は戦略立案や顧客との折衝なので、ルーチンワークではないが、それだって細かくタスクに分解して作業に落とし込むことは出来る。あとはその作業リストに沿って、黙々と一つ一つ作業をこなすだけ。

 

モチベーションなんていつも高いわけでもない。今日はやる気がしないって日も皆あるはず。そんな時、「仕事は作業だ」と割り切れ、と20代の頃、他社の先輩MRに言われた言葉を思い出す。MRも決まった担当エリアの範囲内で、決まった担当施設を訪問し、決まった担当薬剤をプロモーションする。そういう意味では、私にとっては2年もたてばそれはただのルーチンワークにしか思えなくなった。そんな時、他社の先輩MRに「結局MRもルーチンワークだと思うんですけど、どうやってモチベーションをキープされてるんですか?」と聞いたら、この答えが返ってきた。

 

その時は分からなかったが、今はこの「仕事は作業だ」と割り切る考え方、よくわかる。作業だと割り切れば、モチベーションに左右されることなく黙々と仕事を進められる。この先まだ何十年も働くことを考えたら、モチベーションに左右され過ぎていてはそのうち躓いてしまう。

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「自由とは、責任のことである。 だから、たいていの人は、 それを恐れたりもする」

ジョージ・バーナード・ショーの言葉です

( 英語:Liberty means responsibilty. That is why most men dread it.)。

 

ドラッカー「自由とは解放ではない。責任である」とも言っています。

 

自由と責任はセットであり、責任を負うためには、厳しく自分を律する必要があります。自由な職場を羨ましがる人もいますが、いざそういう職場で働くと、自分を律する毎日が待っています。

 

P.S. 関東は台風大変でしたね。私も昨日は夜中の3時に物凄い風の音にたたき起こされて、暫く眠れませんでした。Twitter見たら眠れない関東垢がTweetしまくってました。。。関東の皆様、ご無事でありますように。