外資系で働くということ

外資5社、日系2社で働いてきた私が、外資って実際どうなの?日系との違いは?といったことをメインに、時に関西人独特のユーモアを交えて綴ります。

悪化する日韓関係、その裏で。欧米メディアと私の関心事

日韓のメディアでは毎日のように両国関係のことが報じられてます。


政治とビジネスは別だとはいえ、やはり韓国と関係がある当社もハラハラさせられます!


外資系企業では、アジア太平洋地域を纏めてAPACと呼んで、APACの本部を中国やオーストラリア、日本に置く。もしくはJPACといって、日韓+オーストラリアでJPACなんていう滅茶苦茶なグルーピングをされることもあります。


日韓をセットにして、韓国エリアを日本が統括している外資系企業も知ってますけど、やはり、政治がこんなではな…と愚痴をこぼされてました。


文政権のやってることを見ると複雑な気持ちにもなります。


でも、気を付けたいのは、その国の政府や元首を憎んでも、その人民を憎んではいけないということ。アメリカに留学している時、韓国人留学生に沢山会ったが、彼らは日本が大好きだし、とてもフレンドリーな人たちでした。中国人なんかもそうですけど、私が知ってるグローバルマインドな中国人は、日本人に対する接し方もニュートラルですし、とても洗練された人たちです。


中国人の同僚や友人曰く、反日運動は国から無理矢理やらされたんだ、と。上海などに住む中国人は別に反日でも何でもないとのこと。中にはやはり反日教育で洗脳されて、日本が嫌いな中国人もいるらしいですけど、少数だと。


実際にその国の人たちと話してみると、メディアなどに植え付けられた先入観とは違ってた、ということは往々にしてあるかと思います。

 

今回の一連の両国関係をめぐる報道を見て、もう一つ気になることがありました。


それは、欧米メディアは殆ど両国の報復合戦を報道していないことです。彼らのこの1週間のトップニュースはアマゾンの火災や中国の関税、自国の政治などでした。アジア地域のニュースでも、BBCが大きく扱ってたのは、なんと日本の外国人技能実習生が酷い扱いを受けていることや、北朝鮮から韓国に亡命した母子が餓死したニュースでした。前者なんて、海外で「日本って先進国なのに、こんななの?今まで尊敬してたのに残念だ」とかコメントされているのを見ると、日本人として恥ずかしいと思いました。


欧米の一般市民は、日韓関係がそんなに悪いだなんて露ほども知らなかったりもします。


日本のメディアのニュースだけを見、日本国内に留まっていると、物の見方や考え方が偏ってしまいます。日本の関心事だけでなく、世界の関心事が何かを知ること。そして実際に自分の目と耳で見聞きすること。外資で多国籍の人と働く上では重要なことだと私は肝に銘じています。

 

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