1年前ニュースを賑わせたアメリカのホームレスは今どうしてる?
1年前の今頃、アメリカで、ホームレスの男がシリコンバレーで「私は仕事に飢えている」というボードを掲げて履歴書を配り続け、仕事のオファーが殺到した、というニュースがありました。
車社会のアメリカでは歩行者に物乞いをするのではなく、ショッピングセンターの出口などで段ボールに書かれたメッセージボードを掲げて物乞いをする人が多い。
その男性はもともとはGMの従業員でしたが、起業家を目指し退職しました。しかし、事業に失敗し、やがて資金が底をつきました。就職活動をするも全然うまくいかなかったそうです。そこで彼がとった行動が、先の「仕事での成功に渇望している。私の履歴書を見てくれ」というメッセージボードを掲げ、履歴書を配るというとてもクリエイティブなもの。
この様子はSNSやメディアで拡散され、彼を雇いたいという会社が何百社も現れ、面接のオファーが殺到したのでした。その中にはGoogleやFacebookなども含まれていたそうですね。
さて、その後の彼はどうしてるのだろう、とふと気になって、ネットで調べてみました。その年の秋に彼はWhite Fox Defenseという会社に就職し、今もその会社で充実した日々を送っている、ということでした。
因みに、White Fox Defenseとは、ドローンの脅威から身を守る技術を開発しているスタートアップです。近年、ドローンによるテロなど、空からの脅威が確実に増している中、注目を集めている会社です。
物乞いをするのではなく、仕事をくれ、と行動を起こし、彼は見事仕事を勝ち取りました。アメリカは再起しようという人には何度でもチャンスを与える国であるということもうまくいった理由の一つかも知れないですけど、日本ではあまり見ない光景だなーと思いました。