外資系で働くということ

外資5社、日系2社で働いてきた私が、外資って実際どうなの?日系との違いは?といったことをメインに、時に関西人独特のユーモアを交えて綴ります。

無駄なことは一つもない

これは以前、私が希望しない業務(ルーチンワーク)に嫌気がさして愚痴をこぼした時、マネージャーから言われた一言。

 

「この仕事に何の意味があるんだろう」「何で私がこの仕事をやんなきゃいけないんだろう」とぼやきたくなることは会社員なら度々あるはず。でも、一見無駄に思える仕事も、後々どこかで必ず役に立つもの。これは間違いない。なので、バカバカしいと思っても腐らずに取り組むことも重要と思う。

 

そして、一見無駄に思える仕事でも腐らずにやってる姿、皆見ています。阪急電鉄の創設者の小林一三さんの名言のように、周りが次第に認めてくれるもんです。

「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。」

 

ある本(「これからのマネジャーの教科書」グロービス経営大学院, 田久保 善彦 著)にも、こんなことが書いてあった。この本は各社で活躍するマネージャークラスの人たちをケーススタディのような形で取り上げている。下記は30歳で最年少の編集長になった人の新人時代のことについて、書かれた下り(この人ももちろん新人の頃は雑務をこなしていた)。

 

どんな仕事でもきちんと最良の仕事をしなさい、と父からのアドバイスを実践していた。

「コピーを取るにしても、きちんと見やすい方向に揃えて確認し、すばやく持ってくるのか、ただ単に持ってくるだけなのか、そんな単純な仕事でも大きな差がつくんだよ」とアドバイスされた。新人に任される仕事は雑用も多かったが、楽しくできたのはこの言葉のお陰だった。 

 

私も、今だって「しょうもない仕事やなぁ」と思うような仕事もあるけど、粛々とこなしています。

あ、但し、無駄な会議だけは話は別。当社は会議なんて殆どない。特に社内の定例会議なんて存在しない(あっても月に一度30分)。まぁ、それでも無駄な会議から見出すものも無きにしもあらずなのだが。

 

社会って理不尽なもの。でも、境遇に満足いかない状況でも、こんな仕事がやりたくてこの会社入ったわけじゃないのよ、と思っても、今やっていること、その経験、「無駄なことは何もない」。

 

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