外資系で働くということ

外資5社、日系2社で働いてきた私が、外資って実際どうなの?日系との違いは?といったことをメインに、時に関西人独特のユーモアを交えて綴ります。

「営業(MR)って大変そうだね!」と言われると萎える件

「営業って大変そうだよね。」昔私がMR(製薬会社の営業)やっている時、よく言われましたが、本人はそんなに大変だと思ってませんでした。逆に、そんな楽して法にも触れずに大金稼げる仕事あるなら是非紹介して欲しい。

 

営業(MR)が大変だと思われる理由を考えてみた。

 

その1.ノルマ(目標)がきつい

そりゃ、楽ではありません。でも数字って目に見える成果なので、最も公平に評価できると思ってます。

私は到底達成できないような目標数字ではなかったです。人によっては市場規模や前年の達成比率ででかい数字が下りてきて、それを達成できないことも。だからって、頑張って達成しようとしてる人はクビにはなりません。


数字さえ達成してれば、平日の昼間ちょっとサボって映画観ようが昼寝しようが何してようと文句言われませんし、私はこの自由な環境が好きでした。

 

その2.接待やゴルフで平日夜も休日もプライベートない

私がMRやってた頃はそうでした。今は厳しくなったので、接待なんて出来ません。

昔(10数年前ですが)は多いと週に数回接待が入ったり。ゴルフコンペに関しては私はたまに参加するくらいでした。接待、むしろ私は会社のお金で美味しいもの食べられてラッキー♪にくらいしか考えてませんでした。

 

その3.高いコミュニケーションスキル、プレゼンスキルが要る

あまりにコミュ力低いと難しいかも知れません。が、プレゼンなんて練習すればある程度誰でも出来ます。で、営業って、流暢に喋れる人が売れるってものでもありません流れるように話すけど、結局何言ってたっけあの人?と何も記憶に残らない話をする人と、たどたどしくてもあの人の話は印象に残ったなーって人がいたとします。果たしてどっちがコミュニケーションの目的を達成してるでしょうか?いうまでもなく後者です。そもそも営業は、「自分が喋る」よりも「相手に喋らせてなんぼ」だとも思ってます。顧客のニーズやpain pointを聞き出し、それに対して提案出来ないとダメなので。

 

その4.MRは病院の廊下で何時間も立ちっぱなし

昔はそうでしたね。今は訪問規制が厳しいので、医局の前で何時間も出待ちするのは無理だと思います。ちゃんとアポを取ってから行くので待ちぼうけってことも少なくなったのではないかと。開業医担当だと、診療が終わる時間とか空いてる時間狙うので、普通に待合室に座って待っていても誰も怒りませんし。

 

その5.女性MRは医者にセクハラされるのでは?

私は殆どありませんでした。東京の下町の方の病院だと、接待の時に普通に触られたりしている同期もいましたが・・・私は手を握られたことが2回あるだけ。ほかにも二人っきりで食事に誘われることもありましたが、「先生、私と二人っきりでいるところ見られたらどうするんですか?変な噂立てられたら先生困るでしょ?」と言うと、「確かに誰が見てるかわからんよねぇ・・・」と納得してくれるような先生ばっかりでした。枕営業なんてものも、MRの世界では都市伝説です。芸能界ではありません。枕営業で売れるほど甘くないです。

 

以上、私には営業(MR)が大変だと思ったことは殆どありませんでした。いや、一つだけあった。慣れない車の運転だけは大変でした。あの頃はセダンが主流だったので、結構車体も大きくて、狭い道は冷や冷や・・・首都高の合流も大嫌いでした。

 

で結局何が言いたいかというと、自分の先入観で「この仕事大変そう」とか勝手に決めつけないで欲しい。どんな仕事も楽しいこともあれば嫌なこと、大変なこともあるので。

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