外資系で働くということ

外資5社、日系2社で働いてきた私が、外資って実際どうなの?日系との違いは?といったことをメインに、時に関西人独特のユーモアを交えて綴ります。

こんな嬉しい誉め言葉はない

「ああいう人材こそ当社に必要だった。あの人を留め置けなかったことが悔やまれる。」

 

前職の同僚と飲んでいた時、前職のシニアディレクターが私のことをこんな風に言ってくれていたと聞いた。こんな嬉しい誉め言葉はないくらいだ。自分のやって来たことは間違ってなかったんだな、と思うと、平坦な人生でもなかったけど、今まで頑張ってきて良かったと思った瞬間だった。

 

前職には短い期間しか在籍しなかったが、皆がお金を出し合ってギフトを用意してくれ、笑顔で私を送り出してくれた。

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その同僚からは「まだ〇〇さん(私のこと)が会社にいるような気がするんですよね」と。他のディレクタークラスたちも「〇〇さん、また戻ってこの仕事やってくれるんじゃないかな(笑)」とか言っていた、と他の同僚からも聞いた。

 

私もこの会社のメンバーが大好きだったし、会社が嫌だからという後ろ向きな理由で辞めた訳ではなかった。だから、私もまだ半分この会社にいるような気がして、「ただいま」っていつ戻って行っても何の違和感もないくらいだ。

 

違う会社にいるけど、実はこの会社は今いる会社の取引先でもあり、困ったことがあったらいつでも手を差し伸べようと、私も思っている。

 

で、純粋に嬉しくて感涙するお言葉を頂戴したと思う一方で、一つ思った。そんなに大事な人材だったならば、どうして「あなたが必要です」ともっと言ってくれなかったのよ・・・。言ってくれてたら、私残ってたかもよ? 

 

転職を考える人の中には「自分が今いる会社で必要とされているかイマイチ分からない」という人も結構いる、とキャリアコーチをしている人から聞いたことがある。恋愛と一緒で、残って欲しい人材にはちゃんと愛情表現をしないといけないのだな、とその時も思ったものだった。

 

"Appreciation and recognition from customers, boss and co-workers."

転職面接で、「モチベーションを保つために必要なことはなんだと思う?」と聞かれると私はこう答える。 「顧客、上司、同僚(部下)から認められ、感謝されること。」

「ああ、自分は必要とされているのだな」と思えることはモチベーションUPに繋がるし、簡単な一言が、離職率を下げるカギになると思う。「君がいてくれて本当助かってるんだよ」って一言言うだけでいい。

 

日本人はこういう愛情表現が下手だ。私もうまくないけど。素晴らしい仕事をしてくれたな、ありがとうって思う時、急いでる時、瞬時に返事をくれて助かった時とかは当然ながら、機会がある毎に同僚や部下、辞めて欲しくない上司にはappreciationを示そうと思った。人を誉めない上司、「ありがとう」や「ごめんね」を言えない上司は一度考え直すべきだ。

 

さて、その嬉しいお言葉を下さったシニアディレクターとは今度サシで飲みに行く(笑)ちょっと照れ臭い。