外資系で働くということ

外資5社、日系2社で働いてきた私が、外資って実際どうなの?日系との違いは?といったことをメインに、時に関西人独特のユーモアを交えて綴ります。

外資、そこは引き継ぎがない世界

外資に長くいると当たり前になってくるのだが、外資では引き継ぎなんて殆ど無い。

 

(1) まず、前任者が退職していない

(2) 必要なドキュメントがどこにあるか分からず、探し回るのが大変

(3) 導入教育が終わったら、さあ一人でやってね

(4) 「この仕事、やったことないから出来ません」は通用しない

 

(1) 外資あるあるだが、辞める時は1month noticeかつその1か月の中に有休消化をする期間が入る。なので、誰か退職することが決まってそこから募集をかけても、新しい人が入ってくるのは前任が辞めて数か月後。代わりにその退職者の上席や同僚が一応引き継ぐが、適当にしか引き継いでないことが多い。いざ入社して、そんな人たちから引き継いでもらっても、「ないよりはマシ」レベルだ。

 

(2) 前任者が整理整頓できる人で、どこのフォルダにどのドキュメントが保存してあるか一目瞭然!なんてことは殆どない。必要なドキュメントを探すのに、社内の色んな人に聞いて手掛かりを得て、ようやく古いメールを転送してもらったり、と必要なファイルを探し出すのに数時間掛かることも。

 

(3) 中途採用で入社すると、導入教育が1-2週間あって、そのあとはすぐに一人で担当業務に取り掛かるのが基本。前職なんて、入社3日目から海外との電話会議に入れられた。。。誰も手取り足取り教えてくれないので、分からないことはとにかく自分から積極的に聞きに行く姿勢が求められる。

 

(4) 引き継ぎがなくても、同業他社で似たような業務をやっていれば、だいたいのことは出来る。しかし、今までやったことない業務をいきなりアサインされることもある。そんな時、日系だと「この仕事やったことありません」と言えば、上司や先輩社員が全面的にバックアップしたり何かしらしてくれると思う。外資の場合、「やったことない?だから何?」って感じ。やったことなくても、自分で道筋つけて仕事を進めていくのが特にマネージャークラスには求められている。必要最低限しか人を雇わないので、いちいち手取り足取り教えている暇はないのだ。

 

日系企業は比較的、引き継ぎだとか教育は手厚いと思う。その環境に慣れてしまうと外資に来ると面食らうかもしれない。

 

転職面接では、その会社では転職者がどの程度放置プレイされるのか、しっかり確認するべき。前任者は在籍してるか?いないなら、引き継ぎのドキュメントはどうなってるか?入社してからどのくらいの研修期間を経て実業務に入っていくのか?入社3か月後、半年後で求められるレベルは?等、私は逆質問タイムの時に必ず聞くようにしている。もし外資に転職される方は、同じように面接で聞いておくか、面接官以外の社員に会わせてもらって実情を聞いておくことをオススメします。

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