外資系で働くということ

外資5社、日系2社で働いてきた私が、外資って実際どうなの?日系との違いは?といったことをメインに、時に関西人独特のユーモアを交えて綴ります。

外資って英語は必須?→ポジションや職種によりけりです。

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外資って英語必須でしょ?

 

よく聞かれる質問の一つですが、「英語が必要ない人もいます。部署やポジション、外人比率によりけりです」。(私の今いる会社は、資料も何でもかんでも英語で、外資が長い私も時々ウンザリ・・・だって私の母国語は日本語なんだもの。。。)

 

さて、各職種やポジションによってどう違うかを書いてみました↓

 

●営業の場合

基本的に英語は殆ど必要ありません。

私が最初に入社したのは社員数3000人規模の外資系製薬メーカー。仕事は営業(MR)。日本人ドクターや薬剤師さん相手の仕事なので、英語は必要ありません。英語の文献を読めた方がいいですけど、翻訳会社に出すなり何なりすれば良し。製薬以外の営業でも、そこそこの企業規模であれば同じで、特に英語は必要ないです(※1)。営業部長クラスになると、本国への報告が必要になるので、英語が出来ないとまずいです。

 

マーケティングの場合

外資系でマーケティング担当している人はたいてい英語が出来る印象。

例えば、私がいた外資系医療機器メーカー(社員数は500人くらい)のマーケティング部には10人ほどいましたが、そのうちの4人が帰国子女か海外の大学卒でした。他も殆どTOEIC800以上のレベルです。一般社員クラスでも海外との電話会議が時々入りますし、海外とメールでやり取りするので、英語はある程度出来ないと厳しいです。マネジャー以上は本国と英語でディスカッション出来るレベルであることが求められます。

 

●ポジションによる違い

上記のとおり、マネジャーやディレクター以上は本国に英語で報告したり、ディスカッションしなければなりません。これはHRや財務、購買、どんな部署でもだいたい同じです。一般社員でも本社のバックオフィスであれば、何かしら海外とやり取りする部署の方が多いかと・・・なので、メールくらいは何とか英語で書ける人が多いです。でも、やる気さえあれば、入社時にできなくても入ったら必要に迫られて鍛えられますのでご心配なく(※2)。

 

●外人比率による違い

オフィスの外人比率が高いと、一般社員でも英語を話す機会が格段に増えます(当たり前ですが)。私が今いる会社は社員数は30人くらいのIT企業ですが、外人比率は4割以上。導入教育から3割は英語です。新製品に関する機能の問い合わせも直接本国に聞くのでそれも英語。社内資料も殆ど英語。

 

結論として、外資で働くには英語はできるにこしたことはないです。が、営業職は殆ど英語不要。また、一般社員クラスであれば、やる気があれば 入社後にキャッチアップも可能かと思います。とはいえ、英語があまり出来ないのであれば、その分他の部分で秀でてないとなかなか採用してもらえないのも事実です。

 

※1 そこそこの企業規模、と書いたのには理由があります。企業規模が小さければ小さいほど、一人で何役もこなさないといけないので、担当レベルが自分で本国の担当者に連絡したり、なんてことも十分あります。

 

※2 とはいえ、やる気あります!と言うのを見せるためにTOEICの点ぐらいはある程度欲しいところ。