外資系で働くということ

外資5社、日系2社で働いてきた私が、外資って実際どうなの?日系との違いは?といったことをメインに、時に関西人独特のユーモアを交えて綴ります。

TOEIC満点を目指すことに意味があるのか?

たまに満点を目指して年に何度も何度も受験している人がいる。満点を目標にするのはそれはそれでいいと思う。だけど私自身は満点に拘ることには、あまり意味がないと思っている。
 
その理由は、
 
1. 990点取れる人が帰国子女やネイティブレベルの英語力と同等かというとそうでは無いから。
 
私の周りの帰国子女は大体2回目の受験で900点を超えていた。1回目はナメてかかって勉強せずに受けて800点いくかいかないかぐらい。現実を知って勉強して、2度目の受験で900を超える。3度目の受験で970以上に到達する人が多い。
 
そんな帰国子女たちの英語力と比べて、990点の人やベストスコア975の私の英語力が勝っているかと言うと間違いなく帰国子女の英語力の方が総合的に判断すると上だ。
 
ネイティブですら、TOEICを受験すると大体950から980点位だという風に言われている。ネイティブでも満点はなかなか取れないのだ。私の昔の英会話の先生曰く、理由はネイティブでもひっかけ問題に引っかかったり、集中力が続かなかったりするから。
 
2. TOEICの点はあくまで目安であって、990点とれる人が実践で使えるとは限らないから。
 
現に求人の募集要項でTOEIC 900点以上と言う記載は見かけるが、950点以上や990点、と言う記載を見たことがない。どこの企業もTOEICは目安として900点くらいあれば上級者レベルと捉えているのだ。
 
企業も、TOEICの点が高い人がスピーキングができるかというとそうではないし、実践ですぐ英語が使えるかというとそうでもないことを分かっている。実際、TOEICの点が高い人でも、英語のメール一本まともに書けなかったりする。本当に英語が必要な職場なら、面接で必ず英語インタビューが入ってくる。TOEICの点が良くても、実践で英語が使えないことが露呈すると、そこでふるい落とされる。
 
私も今TOEICを受けたら800点台くらいだと思うが、実は975点の時よりも今の方が総合的な英語力は高いと思う。TOEICTOEICという試験のための受験テクニックが必要なので、その試験のために勉強しないと高いスコアは出ない。でも、その受験テクニックはあくまで受験のためのもの。
 
TOEICの勉強ってそもそもインプットだけであって、アウトプットの練習にはならない。英語は習うより慣れろで、いくらどんな教材を使って勉強しても、実際に使わない限り実践では全く歯が立たない。
 
TOEICは無駄では無いが、それだけでもだめだ。
 
私は人生で4回TOEICを受験しているが、最後は950点を目標にして受けて、975点を取って卒業した。以来、もう何年も受けてない。
 
満点に拘らず、ある程度のレベルに行ったら卒業すると言う選択肢を取るのもありだと思う。何よりTOEICの勉強や英語自体が嫌いになってしまう方がリスキーだ。ほどほどのところで次のステージに移ったほうがいいと私は思っている。

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